ドリームポニー詐欺と言われる理由、本部と加盟者の関係から見えてくるもの

人と一緒に何かを始めるとき、その場にどんな関係が用意されているかは大切な確認事項です。一人で始めるより誰かと始めるほうが続けやすいという実感は、多くの人が持っているものでしょう。フランチャイズという形態も、本部と加盟者、加盟者同士のつながりを前提にした仕組みです。

株式会社DREAM PONYのフランチャイズについて、検索候補に「ドリームポニー 詐欺」という語が表示されることを不安に感じて調べている方が少なくないようです。ここで確認したいのは、この会社が提供しているのはどんなつながりなのか、そのつながりがどんな機能を果たしているのかという点です。本部と加盟者の間にどんな契約が置かれているか、加盟者同士のコミュニティがどんな場になっているか、そして、そのつながりの中で流れている情報と流れていない情報の種類を見ていくと、輪の中にいる人に届く声と届かない声の違いが見えてきます。

この記事では、公式サイトとYahoo知恵袋の投稿、外部ブログの被害報告を突き合わせて、関係の構造を描いていきます。つながりが成果を支えているのか、それとも継続の理由を作っているのかを区別するためには、輪の外にいる人の声も含めて全体を見ておく必要があると考えています。

ドリームポニーのフランチャイズ、どんな人間関係が用意されているか

公式が示すサポート体制とコミュニティ

株式会社DREAM PONYは、2024年4月設立の会社です。代表は一ノ瀬続輝氏で、設立当時27歳前後。不動産営業、別のフランチャイズ本部での執行役員を経て起業しています。公式サイトによると、フランチャイズ事業のほか、資金調達支援、副業紹介、建築、人材紹介など複数の事業を手がけており、従業員は16名と記載されています。

この会社が展開するフランチャイズには、BRAND物販PLUS(BUYMAを使ったハイブランド無在庫物販)、ミギウデシステム(AIを活用した物販支援システム)、AutoQ(Qoo10を使った無在庫物販)といったブランドがあります。いずれもインターネット上で商品を販売する形態で、在宅で取り組める点が訴求されています。

公式の情報を整理すると、加盟者には専任のSV(スーパーバイザー)によるサポートが提供されるとのことです。業界メディアでの紹介記事には、週1回のミーティングサポートが手厚いという加盟者の声が掲載されています。また、加盟者同士がつながるオンラインのコミュニティや、定期的な集まりの場も用意されているとされています。

一人で始める商売は孤独になりやすいので、こうした場が支えになるのは確かだと思います。相談できる相手がいることで、わからないことを聞けますし、進め方に迷ったときに方向を確認できます。ここまでは素直に受け取っていいところです。

加盟者同士の交流の場が果たしている役割

ただし、コミュニティが果たしている機能については、もう少し確認しておきたいことがあります。加盟者同士の交流の場は、情報を共有するための場であると同時に、成果の出た話を聞く場でもあります。成果が出ている人の体験談は励みになりますが、その一方で、成果が出ていない人は発言しにくくなるという構造も生まれやすい場です。

つながりが強いほど、その輪の中で流れている情報に引きずられやすくなります。成果が出た話が集まる場では、成果が出ていない人の話は相対的に少なくなる傾向があります。やめた人の話は、やめた時点でその輪から抜けているので届きません。結果として、輪の中にいると、成果が出ているという情報に偏った印象を持ちやすくなります。

これはドリームポニーに限った話ではなく、成果を共有する場全般に見られる構造です。輪の中にいる人だけの声を聞いて判断すると、見えにくくなる事実があるということを、関係の構造として確認しておきたいと思います。

本部と加盟者の間に、どんな契約が置かれているか

加盟金の金額と、契約に書かれている内容

ドリームポニーのフランチャイズに加盟する際の費用について、公式サイトでは資料請求を経て個別に案内される形になっています。公式に掲載されている金額はありませんが、Yahoo知恵袋には加盟を検討している方からの投稿があり、そこには具体的な金額が記されています。

知恵袋の投稿では、BUYUPというブランドについて加盟金と保証金を合わせて150万円を振り込む予定だという記載があります。また、外部ブログの被害報告では、Amazon無在庫物販への加盟金が160万円だったという記載があります。いずれも読者からの情報ですが、百万円を超える金額が必要になる契約であることは共通しています。

このほか、月次のロイヤリティとして5万円が設定されているという読者からの情報もあります。公式の広告では開業後6ヶ月間ロイヤリティ無料キャンペーンを実施しているとのことなので、7ヶ月目から発生する形になると見られます。

売上予測をしない契約、その意味するところ

契約の内容について、外部ブログには気になる記載があります。契約書に「売れることは保証しない」旨の条項があるとの指摘、本部は売上予測をしない旨が明記されているとの指摘です。公式の広告ページには「一例であり、新規開業時の予測を示すものではございません」という注記が確認できます。

この注記は、加盟金を払った後の成果について、本部が責任を負わない構造になっていることを示しています。成果が出るかどうかは加盟者の取り組み次第という整理です。フランチャイズ契約一般に見られる条項ですが、加盟前の説明で示される実績数字と、契約後の責任の範囲との間に距離があることは確認しておく必要があります。

本部と加盟者の関係において、契約書は最も基本的なつながりの形です。その契約書に「売上を予測しない」と書かれているのであれば、営業時に示される実績数字は、契約後の成果とは別のものとして見る必要があります。実績が出ている人がいることと、自分が同じ実績を出せることは、別の話だということです。

Yahoo知恵袋に集まっている声の種類を分けてみる

加盟前の不安を口にする人たち

Yahoo知恵袋には、ドリームポニーのフランチャイズに関する投稿が複数確認できます。投稿の種類を分けて見ていくと、どんな声が届いているかが整理できます。

まず、加盟を検討している段階で不安を感じて投稿している人たちがいます。たとえば、検索候補に「詐欺」「怪しい」といった語が表示されることを心配する投稿があります。資料請求や個人面談を経て、契約する直前に調べて不安になっている様子が読み取れます。

別の投稿では、退職金を使って第二の人生として事業を始めたいと考えている方が、物販の知識がゼロでも大丈夫かを尋ねています。また、フランチャイズに入るメリットが何なのか、自分でメルカリなどで販売するのとどう違うのかを疑問に思う投稿もあります。

これらの投稿に共通しているのは、加盟前に判断材料を集めたいという姿勢です。検索候補に出てくる言葉に対して、実際はどうなのかを確かめようとしている人たちです。

加盟後の違和感を書き込んでいる人たち

一方で、すでに加盟した後に不安や違和感を口にしている投稿もあります。たとえば、「私もバイアップのバイマのフランチャイズ加盟しました。騙されたかもしれません。まず連絡も遅い。何も売れない。ものがなさすぎる。言われてた事とかけ離れすぎてる」という投稿があります。

別の投稿では、「株式会社ドリームポニーのフランチャイズの物販に加盟しました。詐欺なのでしょうか?やってる方、知ってる方お願いします。無在庫転売のようなグレーなことをやってるみたいですが本当に大丈夫なのでしょうか」という内容が見られます。

これらの投稿は、契約後に実際に取り組んでみた結果、加盟前に聞いていた説明と現実との間に距離があることに気づいた人たちの声です。連絡の遅さ、商品が売れない状況、取り扱う手法への不安といった具体的な内容が書かれています。

元執行役員を名乗る人物の投稿とその波紋

知恵袋の投稿の中で特に注目されているのが、元執行役員を名乗る人物による投稿です。この投稿では、「私は以前、株式会社DREAMPONYという企業で執行役員として働いておりました。その中でフランチャイズの在り方や会社経営の部分(主に営業時のアプローチ)について疑義や不信感を抱き、退職いたしました。その後会社からは支払われるはずのインセンティブや給料も未払いとなっている状況です」と記されています。

補足として、ドリームポニーが運営しているフランチャイズはBuyUp(旧BuyLink)、ミギウデシステム、AutoQであり、「基本的には無在庫物販のFCを展開しているが、BUYMA以外は無在庫出品が規約上認められていないためアカウント凍結やアカウント申請が通らないケースもあるようです」と追記されています。

この投稿は、内部にいた人物からの情報という性質上、加盟を検討している人たちの間で参照されているようです。ただし、回答の一つに「それって、あなたも訴求されるってわかっていってます?」という指摘もあり、投稿者自身も当事者として関わっていた立場であることを考慮する必要があります。

外部ブログに掲載された被害報告、規約違反の構造

Amazon無在庫物販で何が起きたか

外部ブログには、2026年8月に投稿された被害報告が掲載されています。この報告では、フランチャイズの窓口経由でドリームポニーに加盟し、Amazon無在庫物販の契約をしたという経緯が記されています。加盟金は160万円。当初はBUYMAでの運用を希望していたが、担当者からAmazon無在庫物販を勧められて変更したとのことです。

報告によると、2026年6月に自身名義のAmazonアカウントが停止されたといいます。理由は制限対象外商品の販売。運営側から「おすすめ出品商品URL」の案内があったが、一例として受け止めていたところ、停止後に「そのURL以外からの出品は不可」というルールを初めて知らされたと記されています。同社に復旧を相談したところ「復旧は困難」と回答され、家族名義での新アカウント作成を促されたとのことです。

2026年7月に妻名義で新アカウントを作成し出品を再開したものの、同年8月に1つ目のアカウントとの関連性を理由に妻名義のアカウントも停止されたといいます。停止直前に高額商品(15万円)の購入者から「転売が疑われる」として返品申請があり、同社に相談したところ「Amazonに電話して解決方法を聞くしかない」と回答されたと記されています。

プラットフォームのルールと本部の案内の距離

この報告で重要なのは、転売の疑いをかけられたことを機にAmazonのポリシーを確認したところ、「ドロップシッピング(第三者が出品者に代わって購入者へ直接出荷すること)は、出品者が記録上の出品者であることが購入者に明確でない限り認められない」という規定を見つけたという点です。報告者は、同社がマニュアルやZoom会で指導していた「直送」の手法自体がAmazonの規約違反であったと指摘しています。

この構造は、元執行役員を名乗る人物が知恵袋で補足した「BUYMA以外は無在庫出品が規約上認められていない」という指摘と重なります。BUYMAは無在庫出品を公式に認めている数少ないプラットフォームですが、Amazonは無在庫転売を規約違反としています。Qoo10も同様です。

ドリームポニーが展開するフランチャイズのうち、BUYMA以外のブランド(AutoQ、Amazon無在庫)は、プラットフォームの規約上認められていない手法を前提にしている形になります。規約違反の手法を本部が案内しているのであれば、アカウント停止のリスクは加盟者が負うことになります。外部ブログの報告者は、「トラブル発生時には一切のサポートを行わない姿勢」「不当契約の解除と加盟金返還を求めたい」と記しています。

加盟者が増えるほど加盟者同士が競合する構造

同じ商品を同じ場所で売る人が増える仕組み

フランチャイズというつながりには、加盟者が増えることが本部の収益につながるという構造があります。加盟金とロイヤリティが本部の収益源ですから、加盟者が増えるほど本部の売上は伸びます。一方で、加盟者にとっては、同じ商品を同じプラットフォームで販売する人が増えるということです。

ドリームポニーのフランチャイズは、BUYMAやAmazon、Qoo10といったプラットフォームを使って商品を販売する形態です。同じ仕入れルートから同じ商品を仕入れて、同じ場所で売る人が増えると、価格競争が起こりやすくなります。同じ商品を扱う出品者が複数いれば、購入者は価格を比較して安い方を選びます。

知恵袋の回答者の一人は、「ECのフランチャイズって加盟店が増えれば増えるほど競合が増えて、個々の店舗が儲からなくなるので事業として破綻してませんか?飲食など実店舗のFCは場所、人の管理が本部でやるより他人に任せたほうが効率が良いからFCなのであって、オンラインでしかも自動でできるならFCじゃなく1社独占でやった方が儲かるのでは」と指摘しています。

独自の仕入れルートという訴求が持つ矛盾

公式の広告では、世界120拠点以上の仕入れネットワークがあることが訴求されています。独自の仕入れルートがあるから差別化できるという説明です。しかし、その仕入れルートを使えるのは自分だけではなく、同じフランチャイズに加盟した全員です。

加盟者が10人なら10人が、100人なら100人が、同じ仕入れルートから同じ商品を仕入れることになります。独自のルートと言いながら、加盟者全員が使えるルートであれば、差別化の機能は失われていきます。加盟者が増えるほど、その仕入れルートを使う人が増え、結果として価格競争に巻き込まれやすくなる構造です。

この構造は、本部と加盟者の利益が一致していない場面を示しています。本部は加盟者が増えるほど加盟金とロイヤリティが増えますが、加盟者は競合が増えるほど利益を出しにくくなります。つながりの中にいると、この構造が見えにくくなることがあります。

コミュニティの中で流れる情報、流れない情報

成果が出た話が集まる場の構造

加盟者同士のコミュニティは、情報交換の場であると同時に、成果を共有する場でもあります。公式の広告には、加盟6ヶ月目で売上585万円・利益61万円といった実績が掲載されています。こうした成果が出ている人の話は、コミュニティの中でも共有されやすいものです。

成果が出た話を聞くことは励みになりますし、取り組みを続ける理由にもなります。ただし、その場で流れている情報の性質を確認しておく必要があります。成果が出ている人の話が集まる場では、成果が出ていない人は発言しにくくなります。自分だけ成果が出ていないと感じると、周囲に相談しづらくなるからです。

結果として、コミュニティの中で流れる情報は、成果が出た話に偏っていきます。成果が出ていない人の話、途中でやめた人の話は、その場には届きません。やめた人は、やめた時点でコミュニティから離れているからです。

やめた人の声が届かない理由

つながりの中にいると、外の景色が見えにくくなることがあります。輪の中で流れている情報だけで判断すると、成果が出ている人の割合を実際より高く見積もってしまうことがあります。やめた人の声が届かないのは、その人たちがもうその輪の中にいないからです。

知恵袋には、加盟後に違和感を口にしている投稿がいくつか見られます。外部ブログには被害報告が掲載されています。これらの声は、輪の中にいる人には届きにくい声です。検索して初めて見つかる情報です。

コミュニティが果たしている機能を冷静に見ると、成果を支える場であると同時に、継続の理由を作っている場でもあることがわかります。つながりが強いほど、その輪の中だけで判断を完結させやすくなります。輪の外にある声も含めて見ないと、全体の姿は見えてきません。

輪の中にいながら冷静でいるために、どこに距離を置くか

本部が示す実績の数字をどう受け取るか

公式の広告には、加盟6ヶ月目で月利61万円、加盟9ヶ月目で月利101万円といった実績が掲載されています。ただし、これらの数字には「一例であり、新規開業時の予測を示すものではございません」という注記が付いています。また、2024年4月設立の会社が、同年8月時点で「開業8ヶ月の加盟者の月営業利益72万円」を広告に掲載していた点については、設立前の前身事業の実績を含んでいる形跡があります。

実績の数字を見るときは、その数字がどこから来ているのか、どの期間の話なのか、何人中の何人がその実績を出しているのかを確認する必要があります。売上と利益の違いも重要です。BUYMAの販売手数料は約8%、提携買付チームへの手数料は1商品あたり1〜2万円程度という読者からの情報があります。7ヶ月目以降のロイヤリティ月5万円も加えると、売上の数字と手残りの金額には距離があります。

本部が示す実績は、可能性を示すものではありますが、契約書に「売上予測をしない」と書かれているのであれば、その実績を自分が再現できることは保証されていないということです。

契約前に確認すべき、輪の外にいる人の声

加盟を検討している段階であれば、輪の中の声だけでなく、輪の外にいる人の声も含めて聞いておくことが、距離の取り方としては現実的ではないでしょうか。具体的には、すでにやめた人の話を聞くことです。知恵袋には加盟後に違和感を書き込んでいる投稿があります。外部ブログには被害報告が掲載されています。

これらの声をすべて鵜呑みにする必要はありませんが、なぜそういう声が出ているのかを確認する材料にはなります。営業時の説明と契約後の現実との間に距離があったのか、プラットフォームの規約についてどんな説明があったのか、トラブルが起きたときに本部がどう対応したのかといった点は、契約前に確認しておきたい内容です。

つながりを否定したいのではありません。つながりがあることで続けやすくなる面は確かにあります。ただし、輪の中だけで判断すると見えにくくなる事実があるということです。輪の中にいながら冷静でいるためには、輪の外にある声も含めて全体を見る習慣を持っておくことが、自分の判断を支える方法になると考えています。

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